近年、AI・機械学習やクラウドなどで利用され、人気を集めているプログラミング言語Python。このプログラミング言語に関する資格「Python 3 エンジニア認定基礎試験」を取得しました。
この記事では資格「Python 3 エンジニア認定基礎試験」の概要、私の行った学習方法、試験の申込・当日の流れについて、解説します。
「Python 3 エンジニア認定基礎試験」の概要
まずは、この資格の概要を説明します。
資格の概要
種類 | 民間資格(一般社団法人Python エンジニア育成推進協会が実施) |
内容 | 文法基礎を問う試験 |
ITSS | 職種:ソフトウェアディベロップメント、 専門分野:応用ソフトのレベル1 |
試験の概要
試験時間 | 60分 |
出題内容 | 40問(すべて選択問題) |
合格ライン | 正答率70% |
開催時期 | 通年 |
受験料金 | 一般価格:11,000円(税込) / 学割価格: 5,500円(税込) |
試験センター | 全国のオデッセイコミュニケーションズ CBTテストセンター |
出題範囲
オライリージャパン「Pythonチュートリアル」の内容から出題されます。なんと出題率が公開されています。
章 | タイトル | 出題率 |
---|---|---|
1章 | 食欲をそそってみようか | 2.5% |
2章 | Pythonインタープリタの使い方 | 2.5% |
3章 | 気楽な入門編 | 15.0% |
4章 | 制御構造ツール | 22.5% |
5章 | データ構造 | 17.5% |
6章 | モジュール | 5.0% |
7章 | 入出力 | 2.5% |
8章 | エラーと例外 | 10.0% |
9章 | クラス | 5.0% |
10章 | 標準ライブラリめぐり | 10.0% |
11章 | 標準ライブラリめぐり─PartII | 2.5% |
12章 | 仮想環境とパッケージ | 2.5% |
13章 | 次はなに? | 0.0% |
14章 | 対話環境での入力行編集とヒストリ置換 | 2.5% |
3章(15%)、4章(22.5%)、5章(17.5%)、8章(10%)、10章(10%)を合計すると75%もあります(尚、合格ラインは70%)
このあたりの章を完璧にしておくとかなり有利です。
学習方法
私は、まず、本を読みました。
次に模擬試験を受け、間違った部分(自分の弱点)を再学習する を繰り返しました。
順に説明します。
本を読む
出題範囲であるオライリージャパン「Pythonチュートリアル」を読むのが良いと思うのですが、私は技術評論社「Pythonエンジニア育成推進協会監修 Python 3スキルアップ教科書」を読みました。理由はつぎのとおりです。
- 「Pythonチュートリアル」を少し立ち読みしたのですが、和訳がわかりずらかった(原書はPythonを開発したグイド・ヴァン・ロッサムさんが書いた英語?版)
- 「Pythonチュートリアル」はネットでも公開されているので「XX章だけはチュートリアルを読んでおきたい」と思ったとしても何とかなる(尚、こちらの和訳もわかりずらい)
- 「Pythonエンジニア育成推進協会監修 Python 3スキルアップ教科書」に以下の記載があったため
- 「一般社団法人Python 3 エンジニア認定基礎試験の参考書籍です。Python 3 エンジニア認定基礎試験の学習をされる際の補助教材として、活用いただけることを期待しています。」
- 「Python チュートリアルに準拠している」
- ※ 実際に受験した感想として、試験範囲をほぼ網羅していたと思います。
尚、プログラミング自体はじめて勉強する、他のプログラミング言語もやったことがないという人については、いきなり「Pythonエンジニア育成推進協会監修 Python 3スキルアップ教科書」(あるいは「Pythonチュートリアル」)を読むのは厳しいと思います。
はじめての場合は、まず、初心者用の本(タイトルに「やさしい」「スタート」「入門」「1年生」とかついてる本です)を1冊読むことをおススメします。
公式問題集について
私が受験した時(2022年)には無かったのですが、現在、公式問題集として、インプレス「徹底攻略Python3エンジニア認定[基礎試験]問題集」が発売されています。使用を検討されてもよいと思います。
模擬試験を受ける
無料模擬試験としてこれらがあります。
私はPRIME STUDYだけ利用させてもらいました。
DIVE INTO EXAMは会員登録が必要で躊躇してしまったからです。でも、次に受けた上位資格「Python 3 エンジニア認定データ分析試験」の時、そうはいっておられず、会員登録して利用させてもらいました。会員登録したからって特にデメリットはありませんでした(当たり前か・・・)
確実に合格を勝ち取るなら全部受けるほうが良いでしょう。
で、模擬試験の結果ですが、最低限、間違ったところは再学習して「なぜ、間違ったか」「なぜ、これが正答になるか」などご自身で理解・納得できるようにしてください。
あと、「正解だが、自分自身完全には理解していないな」と思う部分も再学習して納得できるようにしてください。
私の場合、本を読んでフワッと覚えた部分が模試&再学習することで腹に落ちることがよくありました。
ちなみにPRIME STUDYの模試ですが、感想としては、本試験より難しかったと思います。
本試験より考える系の問題が多いのか、ほぼ試験時間の60分をフルに使用しないと回答できませんでした(本試験は40分弱で回答出来ました)
また、点数も第1回模試70点、第2回模試80点、第3回模試87.5点、本試験92.5点(※100点満点の場合/正確には本試験は1000点満点の925点)でした。もちろん、第1回模試より本試験の時のほうが私の知識量は増えているのですが、それを差し引いても模試のほうが難しかったと思います。
とは言え、模試で合格ライン位の時に本試験に挑むのはオススメしません。「模試で十分な合格点を取れるならほぼ大丈夫でしょう」です。
試験の申込~試験当日
試験の申込方法、試験当日の流れについて、説明します。
試験の申込
こちらから試験会場を検索し、申し込みます。また、Odyssey IDを登録しておきましょう。
注)Odyssey IDでログインして試験を受けます。つまり、Odyssey IDの登録は絶対に必要です。でも、Odyssey ID無しでも試験の申し込みは出来ます(この仕組み良くないと思うのですが・・・)試験当日「Odyssey ID? 何それ?」ってならないよう必ずOdyssey IDは登録しておきましょう。
試験当日
- 持ちものはこちらです。
私の場合「OdysseyIDとパスワードを書いたメモ」「運転免許証」を持っていきました(私が行った試験会場の場合、「受験票」はありませんでした。必要な試験会場もあるとのことです。) - 会場に着いたら写真付き身分証明書(私の場合、運転免許証)の提示を求められました。提示して本人確認が終了すると試験中の禁止事項等一通りの説明をしてくれ、パソコンの席に案内されました。
- 試験監督からの開始指示の後、Odyssey ID、パスワードを入力し、試験スタート。
- 試験終了後、アンケート画面になったが、会場に着いた時の説明で「アンケートは特に回答しなくてよい」と聞いていたため、全てスキップ。
- アンケートスキップ後、点数と合否が表示されました(この時点で合否がわかります) ここで試験監督を呼び、「テスト終了したこと」を伝えたところ、別室に行って待っているよう案内されました。
- 別室で待っていたところ、試験監督が「試験結果レポート」を持ってきてくれ、「本日のテスト完了、帰ってよい」旨の話がありました。
資格認定書について
届くまで4週間以上かかりました。こちらなら試験終了直後から合格を証明できます。急ぎで会社に報告したい場合等、利用してはどうでしょうか。
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